【2022年最新版】優良SIer企業 徹底比較 -平均年収や事業内容まで解説-

 

SIerとは

SIerとは、システムインテグレーター(Systems Integrator)の略称です。また、SIは、システムインテグレーション(System Integration)の頭文字であり、システムインテグレーションとは、クライアントの業務を把握・分析し、課題解決のためのコンサルティングから設計・開発・運用・保守を請け負う仕事を意味します。そして、この事業を行っている企業のことをSIerといいます。さらに、SIerにはメーカー系SIerユーザー系SIer独立系SIerの3種類に主に分類されます。ただ、さらにコンサル系SIer外資系SIerといった2種類に分類される場合もあります。

仕事内容

SIerの仕事内容としては、企業が求めるシステムの構築・導入・運用を行うことです。SIerがサービスを提供する相手によって「内販」と「外販」に分類されます。提供先が親会社やグループ会社であれば内販、それ以外の外部企業であれば外販となります。特に、メーカー系SIerやユーザー系SIerは親会社を持っているため、内販が多い傾向があります。しかし、内販で培った技術を外に出し、外販で利益を出すしている企業も増加しています。

 

SEとの違い

SEの仕事は、お客様の要望に従ってシステムを提案する仕事であり、職種のことです。

SIerはITシステムを用いてお客様の要望を解決する「会社」を意味するので、SEはさまざまな業界で活躍しますが、その勤め先のひとつがSIer企業ということです。

 

メーカー系SIer

メーカー系SIerとは、パソコンやネットワーク機器などのハードウェアメーカーを親会社に持つSIer企業のことで、親会社からの案件をハードウェアとソフトウェアとを一括して提案できるのが強みです。 

「メーカー系SIer」の代表例としては、富士通、NEC、日立製作所などがあります。メーカー系SIerには皆さんが知っているような大企業が多く、そのため、給与や福利厚生はかなり充実しているところが強みであるといえます。

 

 

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerとは、親会社が通信・銀行・商社などであることが多く、その中のシステム部門が独立した会社のことです。

「ユーザー系SIer」の代表例としては、NTTデータや、伊藤忠テクノソリューションズなどがあります。ユーザー系SIerは基本的に親会社のシステムに関わることになるため、銀行なら銀行業務、通信会社なら扱っている通信業務について親会社の業務に関する豊富な知識が求められます。

 

独立系SIer

独立系SIerとは、メーカー系やユーザー系に属さず、また親会社やグループも持たずに独立してシステムインテグレーションを専門とする企業のことを指します。「SE」と聞いてイメージするのが独立系SIerに属するエンジニアです。独立系SIerは、親会社やグループ会社の製品に縛られることなく、お客様や世の中のニーズに合わせて独自のハードウェアやソフトウェアを開発し、提供できるという点が強みです。親会社やグループ会社の製品に縛られることがないため、製品の自由度も高いです。また、システム開発がメインとなる場合が多いため、プログラミングなどに触れる機会が多く、自身のスキルアップにつながる仕事ができるという点も魅力です。

また、独立系SIerの代表例としては、大塚商会や日本ユニシスなどがあります。

 

 

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SIer企業 3社解説

富士通

富士通はメーカ系SIerに分類されます。

富士通はICTサービス市場で国内No.1の売り上げを上げる会社です。富士通はICT分野において様々なサービスを世の中提供しており、プロダクトの生産、電子部品の開発、スーパーコンピューターの製造などの幅広いビジネスを提供しています。そんな中で、富士通のビジネスは主に3つに分類されています。

テクノロジーソリューション
富士通の売上収益の約8割を担う事業セグメントで、主にITシステムの設計やアプリケーション開発、コンサルティングを行なっています。テクノロジーソリューションはSI事業を行っており、日本ではトップ、国際的には世界No.5のシェアを誇り、幅広い地域でのサービスの展開に成功しています。富士通は今後は収益率の高いテクノロジーソリューションサービスを主力に事業を発展させていく方針を見通しています。

ユビキタスソリューション
富士通の売上収益の11.4%を担う事業セグメントで、主にパソコン・スマホの開発などを行なっています。スマートフォンではarrowsシリーズや、高齢者向けのスマートフォンの開発を行なっています。ただ、ユビキタスソリューションでは、営業利益を安定して生み出すことができておらず、改善が必要な事業セグメントと言われています。

デバイスソリューション
富士通の売上収益の約8%を担い、主に電子部品の開発、販売を行なう事業部です。ここでは、サーバー等のIT事業に欠かせない部品や、家電や携帯電話などの身近なモノに必要になる電子部品を取り扱っており、デバイス製作がメインの部署となっています。

 

また、富士通は通年採用を行っており、採用人数が700名以上とかなり多いので倍率は高いと思いますが入社するチャンスは大いにあると思います。

大企業の案件人取り組みたい人や幅広い事業に取り組みたい人にとっては、様々なことにチャレンジできる富士通はおすすめなのではないでしょうか。

NTTデータ

NTTデータは、ユーザー系SIerに分類されます。

NTTデータは、日本最大のSIerとしてこれまで電子マネーのシステム、自治体の防災システム、企業の情報システムなど社会のあらゆる場面であたりまえとなっている、多くの仕組みを提供してきた会社です。また、NTTデータは世界中のお客様に付加価値の高いサービスを提供するために、社会の変革や発展を実現し、よりよい世の中を作るためのシステム開発に取り組んでいます。


システムインテグレーション事業
システムインテグレーション事業は、お客様のニーズに合わせてシステムを開発し、それを販売したりサービスの提供を行なったりする事業部のことです。


ネットワークシステムサービス事業
ネットワークシステムサービス事業は、ネットワークを基盤として市場のニーズに合わせ、様々な情報提供、情報処理などのサービスを提供する事業部のことです。

 

NTTデータの公式ホームページによると、求める人物像としては、

『NTTデータでは社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む「考導力」、多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」、最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」が求められています。』

と書かれています。そのため、「考導力」「共創力」「変革力」をもっていることをアピールしてESや面接に臨むことが本選考で合格するためには大事なのではないかと思われます。

 

さらに、NTTデータの強みとしては、多くの社会インフラなどの大規模システムを構築してきた信頼性、ハードウェアに依らないマルチベンダーとしての柔軟性、お客様にとって最適なITサービスを提供する先進性、積極的な技術開発で新しいビジネスモデルを創出する技術力を持ち合わせている点です。



大塚商会

大塚商会は独立系SIerに分類されます。

大塚商会は「ITで日本を元気にする」というミッションのもとSIer事業を行っている企業です。この会社では、若手のうちから責任ある仕事を任せる社風があり、入社1年目から担当テリトリーを任せられ、地域のお客様一社一社のIT化を支援する仕事に取り組むことができます。そのため、お客様の立場になって、役に立てることを必死に考え、提案し、認められる経験を若手にうちから積むことができ、それにやりがいに感じている社員が多いことが特徴です。特に、大塚商会はオフィスのIT環境 を「システム導入」と「運用支援」の二面で支えています。

 

システムインテグレーション事業(システム導入)

システムインテグレーション事業では、事業のインフラに欠かせないIT機器やシステムの提案から導入までを行う事業のことです。ここでは、お客様の課題を伺い、現状を分析し、その解決策となるシステムの設計・開発、設置、ネットワーク構築などを実施し、最適なシステムを一括して提供している部署になります。

 

サービス&サポート事業(運用支援)
サービス&サポート事業では、オフィス用品の通販サービス、IT機器およびソフトウェアの保守、テレホンサポート、Webサービスによる各種業務サポートなどを行い、お客様の日々の業務やIT運用を支援している事業部です。

 

大塚商会は一年目から大きな仕事、責任ある仕事を任せてもらうため、責任をもって紳士に仕事に取り組む必要があり、よく体育会系な会社といわれることがあります。大塚商会は毎年300人ほどの採用を行っており、一年目から活躍したい人や、若いうちから責任ある仕事に早く取り組みたいと思っている方にとってはおすすめできる会社であると思います。

 

平均年収ランキング(上位10社)

表にSIer企業の平均年収ランキング上位10社をまとめてみます。

  企業 平均年収
1 野村総合研究所 1235万
2 ISID 1013万
3 オービック 921万
4 伊藤忠テクノソリューションズ 896万
5 大塚商会 851万
6 日鉄ソリューションズ 845万
7 ネットワンシステムズ 837万
8 日本ユニシス 837万
9 NTTデータ 834万
10 NEC 815万

 

この表を見ると、野村総合研究所や電通国際情報サービス(ISID)は平均年収が1000万以上でありかなり高給ですよね。SIer業界は非常に人気がありますが、平均年収を比較しても年収が高い企業が多く人気の理由もすごくわかります。

 

就活生に人気なSIerランキング

就活生に人気なSIer企業のランキングについて表にまとめてみます。

  企業
1位 NTTデータ
2位 富士通
3位 SCSK
4位 伊藤忠テクノソリューションズ
5位 野村総合研究所
6位 NEC
7位 TIS
8位 日本IBM
9位 日鉄ソリューションズ
10位 大塚商会

この表は就活生の声が聴けるみん就を参考にして作成してみました。

この表を見ると、平均年収が高いからと言って、上位人気であるとは限らないという事ですね。人気ランキングの一位のNTTデータは平均年収834万円とかなり良い給与であると思いまよね。そのため、SIer企業はある程度高い給与がもらえるため、携われる仕事内容や社風などで会社を決めている人が多いのかもしれません。

まとめ

今回は、SIer企業の比較について行ってみました。ユーザー系SIer、メーカー系SIer、独立系SIerのそれぞれ1社の事業内容の深堀を行いましたが、機械があればもっと多くのSIer企業の深堀も行いたいと思っています。

また、平均年収はSIer企業は高い水準を保っており、やりがいのある大きな仕事ができるという点からも、就活生にとっても人気の業界であることが分かりました。

最後に、平均年収ランキングや人気ランキングは私がネットを調査して作成したため、抜けている企業や不備があるかもしれませんがご了承ください。

 

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